この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。
それでは、7/17(土)の下弦の月の星読みです。
今回は、世相に響く天体を読みます。
世相に響く天体は、インフラに影響していると思っています。
冥王星の状態-「社会の役割」と「自分のやりたいこと」のスイッチ-
冥王星は、下弦時点で山羊座18度から17度に1度逆行しました。
山羊座17度のサビアン度数は18度。
サビアンシンボルは、「イギリスの国旗」『The Union Jack.』です。
満月時点での冥王星は、山羊座19度にあって「利他性」を示していました。
今回は、その度数の一つ前、
つまり利他性の前提となる、 「社会的集団の役に立つために、自分を規制していく」
ということを示しています。
この「イギリスの国旗」という象徴は、サビアンシンボルを作ったもう一人の人間、ルディアの解釈によると、
「新しいイギリスの駆逐艦上にユニオンジャックが翻っている」
と読んでいます。
イギリスの駆逐艦ということは、イギリス海軍がその戦艦に自国の旗をなびかせているということです。
おそらく、自国に対する誇りや国家という愛情があるのだと思います。
そのための海軍の「規律ーーー社会的集団の役に立つために、自分を規制していく」という意味を表しているのでしょう。
もう少し深く理解するために、このサビアンシンボルを作ったジョーンズ氏の原文に当たってみました。
(どんどんマニアックになっていく自分・・・(^^;)
ジョーンズ氏は、
『・・・この共生的な「共生の原則」を支えています。ここでは、組織の一員一人一人が独自の役割を果たしています。
』
と言っています。
そう、「社会的集団の役に立つために、自分を規制していく」とは、「組織の一員一人一人が独自の役割を果たす」ことを指しています。
天体の逆行の期間は、順行している時にやり残した課題を解決する時です。
この山羊座冥王星17度は、2017年1月3日~2月1日に一度冥王星がこの度数を運行しました。
そのときにやり残した、「社会的集団の役に立つための自分の役割」。何かありませんか?
もし、ピンと来るモノがあるのなら、やり残した課題を解決するチャンスです。
○天秤座木星-山羊座冥王星90度
その冥王星が、天秤座木星-山羊座冥王星90度(青点線⑦)になっています。
これは、いままで形成していた蟹座太陽火星ー天秤座木星-山羊座冥王星のTスクエアの名残です。
この天秤座木星-山羊座冥王星90度は、8月下旬まで続きます。
木星は、天秤座15度に位置しています。
この木星は割と移動スピードがが早いのですが、下弦~次の新月までは同じ度数にいます。
天秤座15度のサビアンは、数え度数16度。
サビアンシンボルは、
天秤座16度「流されてしまった船付き場」『A boat landing washed away.』
16度は、180度対抗の牡羊座の資質が入り込んで、15度まで純粋な天秤座の資質がここで壊れて翻弄されます。
神話のストーリにあるように、天秤座を成長させるための大きな試練が始まる度数なのです。
天秤座は、人間関係の中で自分のアイデンティティを見つけるのが基本的な資質です。
しかし、天秤座16度で真逆の牡羊座の資質が入り込むことで、他人という存在すら認識できず、ただ自分が行動して自分自身を確かめようとする働きが出てきます。
つまり、人間関係の中で他人のリアクションを伺うだけではなく「自分がもっとやりたいことを取り入れよう!」と、一度考え直すのです。
天秤座木星-山羊座冥王星90度のアスペクトは、山羊座冥王星が天秤座木星に横やりを入れます。
そして、木星側、冥王星側にスイッチが切り替わるように作用するのです。
山羊座冥王星の、「社会的集団の役に立つための自分の役割」と、天秤座木星の「自分がもっとやりたいことを取り入れよう!」という、2面のスイッチが切り替わります。
「社会の役割」と「自分のやりたいこと」。
自分のやりたいことが社会の役割になれば一番良いのですが、天体の影響力から考えると、「社会の役割」の力の方が強い傾向があります。
8月まではこの天秤座木星-山羊座冥王星90度の力が影響していきます。
○獅子座水星-山羊座冥王星150度
そして、冥王星絡みではもうひとつ。
獅子座水星-山羊座冥王星150度(緑点線⑩)があります。
17、18日だけのアスペクトで短期間なのですが、この2日は、わざわざ言わなくていいことまで言ってしまうかもしれません。言動に注意するといいでしょう。
海王星の状態-長く続いた「次のステージに誘う」アスペクトが終わりに-
○天秤座木星-魚座海王星150度
この海王星が、魚座海王星-天秤座木星150度(緑実線⑪)になっています。
長く続いていましたが、これも7/19までのアスペクトとなりました。
このアスペクトは、イメージの広がりが特徴です。
海王星-木星150度は、無形の世界がアメーバのようにドンドン広がって極まっていきます。
海王星のサビアンの意味を考慮すると、「次のステージに誘う」ようなイメージの広がりがあると思います。
150度は、極まったアスペクトで「次のステージに誘う」強制力はとても強いです。
人によっては、次のステージに行くために自分を整える必要が出てくると思います。
自分の癒やすことが足りないと感じる方は、この時期最後のチャンスと考えて自分を整えてもいいでしょう。
土星の状態-火のグランドトラインの夏休み-
4月ころより形成していた火のグランドトラインは、7/17までです。
(射手座土星-獅子座ヘッド-牡羊座月の火のグラントトライン(赤点線②))
9月には復活しますが、天命に向かっての活動にも一区切りです。
ちょっと夏休みといったところでしょうか。
まとめ-しんどさは一段落-
冥王星-木星は続きますが、これまで大きく影響していたアスペクトが無くなります。
・4月から形成していた火のグランドトライン
(射手座土星-獅子座ヘッド-牡羊座月の火のグラントトライン(赤点線②))
・魚座海王星-天秤座木星150度(緑実線⑪)
火のグランドトラインは勢いが強くて活用するには良いのですが、3ヶ月もあると物理的な体力に影響します。
木星-海王星150度も、改革にはとても活用できると思います。が、少し刺激が強すぎます。
おまけに、この新月~満月は蟹座太陽火星-冥王星180度があり、Tスクエアやコンプロマイズがずっと形成していました。
これらの力でかなりしんどかったと思います。(自分はシンドイです)。
上記の説明の通り、このしんどさは抜けると思います。
抜けたあとに来るのは、太陽火星天王星の改革です。
その読みは次回です。
今日もみなさまにとってわくわくな一日でありますように!!!